こんにちは。東あおば整形外科スポーツ・リハビリクリニック院長の高橋です。

肩や膝、肘などが痛くて整形外科を受診し、レントゲンを撮ったものの、
「骨には異常がありません」と説明された経験はありませんか?
骨に異常がないと言われても、痛みが続いていると不安になると思います。
実は、レントゲンで異常が見つからないからといって、痛みの原因がないわけではありません。
今回は、当院が日常の診療で活用している「運動器エコー」についてお話しします。
レントゲン検査は、骨折や関節の変形などを調べるために、とても大切な検査です。
一方で、私たちの身体を動かしているのは骨だけではありません。
筋肉、腱、靱帯、神経など、さまざまな組織が協調して働いています。
例えば、肩の痛みの原因が腱板という腱の損傷だったり、肘の痛みが腱の付着部の障害によるものだったりすることがあります。
こうした組織の異常は、通常のレントゲン検査だけでは十分に評価できません。
そこで役立つのが、超音波を使って身体の内部を観察する「運動器エコー」です。
エコーには、いくつかの優れた特徴があります。
① 筋肉や腱、
靱帯、神経などを観察できる
レントゲンでは見えにくい軟部組織の状態を、画像で確認できます。
② 身体を動かしながら観察できる
例えば、肩を動かしたときに腱がどのように動くのか、神経が周囲の組織とどのような関係にあるのかなどを、リアルタイムで確認できます。
③ 放射線を使用しない
超音波を利用するため、放射線被ばくがありません。必要に応じて繰り返し観察できることも利点です。
ただし、エコーですべての異常がわかるわけではありません。骨の内部や深い部分の病変など、MRIやCTによる評価が必要な場合もあります。
大切なのは、それぞれの検査の特徴を理解して使い分けることです。
当院では、エコーを診断だけでなく、注射などの治療にも活用しています。
例えば、関節や腱の周囲に注射を行う際、エコーで針先の位置を確認しながら治療することができます。
また、理学療法士によるリハビリテーションでも、必要に応じてエコーで筋肉や腱の状態を確認し、身体の動きや機能を評価しています。
痛い場所だけを見るのではなく、なぜ痛みが生じているのか、どうすれば再び痛みなく動けるようになるのかを考えることが大切だと思っています。
スポーツをしている学生さんの中には、痛みを我慢しながら練習を続けている方が少なくありません。
また、日常生活で肩や膝が痛くても、年齢のせいだから仕方がないと考えている方もいらっしゃいます。
しかし、痛みの原因を詳しく調べることで、治療や運動の方法が変わることがあります。
もちろん、すべての痛みの原因が画像検査で明らかになるわけではありません。
診察でお話を伺い、身体の動きや痛みの出方を確認し、必要な検査を組み合わせて判断することが重要です。
当院では、運動器エコーを活用した診療と理学療法士によるリハビリテーションを組み合わせ、日常生活やスポーツへの復帰をサポートしています。
痛みのために、好きなスポーツや趣味、日常生活をあきらめてほしくない。
これが、私たちが大切にしている考え方です。
肩、膝、肘などの痛みが続いている方は、一度整形外科で相談してみてください。
東あおば整形外科スポーツ・リハビリクリニック
院長 髙橋 周